3児のパパは何時に帰る!?

30代後半、3児のパパ。証券アナリスト資格を持ち、脱社畜を目指して節約に励むも、旅行大好き、ディズニー大好きなママ、子供達の前では財布がゆるみ、七転八倒の日々を送ります!

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節約は「続かない」ものと考える。続けるためには、何から始めればいいのか

 

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人が経済的自由を手に入れるためには、収入を上げる、支出を減らす、投資を増やすの3つが存在します。

しかし、給料が飛躍的に伸びることは少なく、投資も怖く、

自然と、コントロールしやすい「節約」に着手する方は多いと考えます。

 

よし、節約をしよう!そんな思いに駆られる時、あなたは何から取り組みますか?

コンビニに行くことを控えたり、マイボトルを用意したり。

ただ、そんな気高い思いとは裏腹に、3日経つと続かない、1週間経つと忘れてしまう、

そんな残念な結果になったこと、ありませんか?


モチベーションは1日経たないうちに減退する。

 

人の集中力は、1時間も持ちません。

何かをやるために満ち足りた気も、加速度的に失われていきます。

大切なのは、やる気がなくなることを前提に計画を立てることかと思います。

意識が高い時に取り組むべきことを、順序立ててご紹介します。


節約をすることは、過去の自分を否定すること。


1000万円貯めるとか、目標はあった方がいいですが、

一方で「苦行をしてまで1000万円も本当に貯める必要があるのか?」

といった疑問も生まれてきます。

節約は、言ってみれば過去の自分を否定する行為であり、後ろ向きで、疲れます。

本当の敵は、目には見えない「自分の今までの習慣」です。

だからこそ、ストレスを感じることなく、続けられるようにすべきものと考えます。

今回はできるだけ「楽をして」「続く」節約法を考えました。

節約は、続けることが大切ですが、

逆に、怠けても、立ち止まって他の事をやっても戻って来られるよう、

段階的に記載しています。


節約には、きちんとした順番がある。


モチベーションの高いうちに、最も効果のある節約から実行しましょう。

私なりに思いを込めた、節約の手順を7工程を記載します。

工程1~3は、直接的に支出を抑えるもの、

工程4~7は、支出を上回る収入を得るものとして記載しています。


7つの工程

 

1.最初に取り組むべきは「空間の削減」から

2.固定費の削減こそ、節約の本丸

3.変動費は、「時間の使い方」「支払いルール」で根本から削る

4.「家事時間の削減」で、ゆとりのある時間を創る

5.「イベント費/特別費の削減」は、3種の神器を使いこなす

6.「節税」とは、唯一の「ノーリスク・ハイリターン」となるもの

7.何も考えず積立投資をして、放って置く

 

手順1.まずは「空間」を削って、目の前の世界を変える。


あるはずのものが、使いたい時に見つからない。

そんな経験はありませんか?

平積みにされた本、収納から飛び出した衣類、床に置いてある包装紙。

メタボな家計は、メタボな空間から生まれます。

最も愚かな買い物は、「ないものを買う」ではなく、「見えてなかったものを必要だと思って買う」です。

そのためにも、モチベーションが高いうちに、まずは部屋を片付けましょう。

そして、単なる整理整頓ではなく、「50%~70%程度の削減」を目指しましょう。

削れるものはない、と思われるかと思いますが、やってみると、意外と多いです。

片付けのプロの知恵を借りて、本を読んでみるのもいいかと思います。

 

個人的には、以下の手順①~④での片付けがおススメです。

特に、「体積が大きく、情報量が少ない」ものから順番に断捨離する方が、

片付けの難易度が低い割りに、部屋がすっきりするという効果がありますので、おススメです。


①衣類を一か所にまとめて、手に取ってワクワクしなければ断捨離(季節ものは圧縮)。

②包装用紙、箱に入っている中身を全て取り出し、箱や袋は捨てる。

③立体物を集めて、写真を撮って、使わないものは断捨離。

④書類は1か所に集めて、「未処理」「保留」「長期保存」の3つに分ける。

⑤「思い出の品」は長期保管用に圧縮。

 

「人生がときめく片付けの魔法」は、かなり前に出版されたにも関わらず、

日本に留まらず世界にも波及した、片付けのバイブルとなっています。

是非参考にしてもらえればと思います。

 

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

 

 


手順2.着手すべきは、持続性の高い「固定費」の削減。

 

好きな食べ物を買い控えたり、電気をこまめに消したりする行為は、

「我慢」というエネルギーの消耗が激しく、常に気持ちを抑えなければなりません。

今支払っている固定費は、一度見直すだけで、それ以上に行動する必要がありません。

突っ込み所の多い順(無駄に払いすぎている順)から列挙しますので、

まずは、下記①の「生命保険」の解約から検討してはどうでしょうか。


①「取り敢えず解約」だけでも高い節約効果 ~生命保険~

 

会社員であれば、実は、民間保険など不要です。

なぜならば、「国民年金」「厚生年金」と「会社の補償」が相当に手厚いからです。

さらに、マイホームを持っていれば、世帯主の死後、住宅ローンは免除され、

そのまま「資産」に変わります。最悪、それを手放せば立派な財産になります。

民間の保険会社は、公的年金の手厚さ、企業の福利厚生の手厚さにつき

一切触れることなく、「もしもの時~」「万が一~」と言った文句で

口説いてきます。それで契約する人が多いからこそ、新興の企業が

保険業務に参入してますが、それほど楽して儲かるものだからです。

自分も、入院費1日5,000円のために、毎月5,000円の保険料を払っており、

気が付いたら7年も保険料を支払っていました。

年間6万円、累積42万円も払って、支給された入院費は0円でした。

後で気づいて、返戻金を21万円もらいましたが、残り21万円が持ち出しです。

もちろん、何もなかったから払い損になった訳ですが、

公的年金の手厚さ、会社の福利厚生をきちんと調べ、

自分が死んだら家族にいくら支払われるか、試算すべきと思います。

なんとなく民間保険に入っている方は、まずは見直すものの代表格です。


②乗り換える手続きだけで大きな節約 ~スマホ、通信費

 

今の時代、携帯(スマホ)を持っていない大人はいないと言っても過言ではありません。

けれども、格安SIMに切り替えている人はまだ少数派です。

理由は「なんとなく今のままでいい」「パートナーが納得してくれない」

ということですが、基本性能は、よほどの田舎でない限り変わりません。

大手キャリアは通信網のメンテの他、店舗、人件費等を賄うためにどうしても高いです。

安心感はありますが、高コストであることは間違いありませんし、

店舗へ頻繁に行かなければ、正直「固定費」のために通信費を払っています。

通信環境に不安があるうちは静観していいと思いますが、

5Gが普及し、問題ないようであれば本格検討とし、

今は、格安SIMに変えた場合の検証をしましょう。びっくりする数字が出てきます。

我が家は、5Gが安定した所で、楽天モバイルへの切り替えを実施する予定です。


③稼働時間は少ないのに、固定費垂れ流しの問題児 ~自家用車~

 

ここから少し、ハードルが上がってきます。

特に子供がいる場合、車は必須アイテムです。

しかし、車が実際に「稼働」している時間を考えてみましょう。

1日、あるいは1週間のうち、実際に車に乗っている時間はどの程度でしょうか。

車の費用は、ローンに加え、駐車場、固定資産税等の「維持費」が発生しています。

場所にも寄りますが、都市部では年額換算で15万円~20万円程度+ローンとなります。

近所のスーパーへ自転車で買い物をして、カーシェアを利用すれば、グッと安くなります。

代替案としての電動自転車は、初期コストは高いものの、

子供を乗せ、重たい荷物も乗せて運べる有用な装備品ですし、自治体によっては子育て世帯に貸してくれたりします。

子供が3歳~4歳になるまではマイカーが必要だとしても、

それ以上になると、会話もでき、行動もコントロールできますので、

カーシェアリング+電動自転車のコンボが、合理的な解決策となります。


④これができれば固定費削減の名人 ~家賃~

 

上級モードとなりますが、意外とコスト削減の「穴」があるのは家賃です。

自分はかつて新築マンションを買い、転勤で賃貸に回し、

自分達は賃貸暮らしをしている今だから言えます。


持ち家、賃貸で悩んでいる場合、賃貸の方が断然お得になります。

持ち家は日本文化の「聖域」に属しますが、本当は立派な「金食い虫」となっています。

35年ローンを低金利で組むことは技術的に可能ですが、

逆に言えば、35年間、借金を背負わされるものです。

1歳の子供も、35年後には、いい歳になり、自分も立派なお年寄り。

「自分の家」という拍が付きますが、安心してください。

固定資産税という、国からの借り物である通知が毎年やってきます。

目の前の虚像を、冷静に見つめることをおススメします。

また、賃貸に住んでいる方は、家賃の減額交渉も可能です。

もし、賃貸に住んで長い時間が経過していれば、

賃貸情報で調べて、自分の住んでいる物件の家賃を確認しましょう。

相場よりも高い家賃を払っているなら、減額交渉をするのもありです。

大家としては、出ていかれて家賃を取りはぐれるよりは、

毎月数千円を減額しても割に合う形となります。

ただ、大家さんとの関係は悪化しますし、下手をすれば「じゃあ出て行って」

と言われる可能性があるため、それなりの覚悟が必要となります。

 

手順3.変動費の節約は「時間の使い方」「お金の流れ」を変えること


変動費を削減するなら、休日の時間の使い方を変えましょう。

一つ質問ですが、休日、ショッピングセンター(以下「SC」)へ行く頻度、時間はどのくらいでしょうか。

実は、SCは消費者にお金を使わせる仕組みがたっぷりと採用されています。

食品を買う前に服を見て、雑貨を見て、日用品を見て・・

お昼になればフードコートへ行き、ご飯を食べ、食品を買ってと、

滞在時間は3時間を軽く超えるものかと思います。

SCは、なるべく滞在時間を長くしてもらうよう工夫され、

心地よい空間の中で人を回遊させ、時間を潰させます。

滞在時間が長いほど、人は疲れ、ちょっと贅沢なジュースや

不要不急のセール品に手を出したりと、お金がどんどん出ていきます。

もし、節約を意識するならば「公園」「図書館」「動物園」のような

公的な場所へ遊びに行くようにすべきと考えます。

子供は、自分と同じように遊びまわる子供がいれば、十分楽しいと感じます。

ショッピングセンターで無為に時間を過ごすよりも、充実した時間になるはずです。


「ご飯作り」にまつわる時間を削る

 

ご飯に束縛される時間は、調理の時間だけではなく膨大な時間になります。

メニューを決める時間、買い出しをする時間、下準備の時間、配膳の時間、片付けの時間。

食事の都度、必要となる時間がある一方で、まとめることの時間もたくさんあります。

休日のご飯は、土曜の午前中に全て仕込みを行う、

または作り置きしたり、野菜の下処理をして冷凍しておくことをおススメします。


食費の管理は、「複数のクレジットカードを使い分ける」ことで解決


最近はクレジットカードや電子マネーが普及し、決済がやりやすくなりました。

買い物をする時は、キャッシュレスで支払うことが多数あると思いますが、

「食品」「日用品」「衣類」「本」「美容」など、

費目を大まかに括って、複数のクレジットカードで決済することをおススメします。

家計簿アプリなどで登録しておけば、家計管理も楽になります。

 

手順4.時間の節約をしよう

 

固定費、変動費の削減が進めば、ここから「攻め」に転じます。

具体的には、便利家電を買うことで家事を減らし、「時間」を創出します。

団欒に使うも良し、自己啓発をするも良しです。

食洗器などは、初期費用がかかりますし、「手洗いが良い」という声も出てきますが、そんな人には洗濯板を渡しましょうw

個人的には、以下①~④の順番で、便利家電を買うことがおススメです。


ドラム式洗濯機

乾燥機能が並外れて高く、洗濯にかかるストレスは激減します

②食洗器

洗浄力が異次元の世界。頑固な汚れも落とす、ハイグレードな食洗器がおススメです。

③調理家電(ホットクック、またはシャトルシェフ

火の元を離れて作業が可能になると、料理に関する拘束時間やストレスが一気に減ります。

④コードレス掃除機、または自動運転掃除機

コードを気にしながらの掃除、意外とストレスがかかってます。段差がなければ自動掃除が一番です!

 


手順5.イベント費、旅行費用は「事前積立」を活用!


節約を頑張っても、季節性のある出費は必ず出てきます。

我が家では子供の誕生日に、みんなでディズニーランドへ行ったり、

遠地の実家へ帰省したりと、まとまったお金が出ていきますが、

その内訳は、普通の家計とは一線を画します。

飛行機旅行=マイルで10分の1レベルまで出費を抑え、

ホテル=SPGカードの無料宿泊で0円 が基本です。

その分、イベントを楽しむレジャー費や、ホテルの豪華なビュッフェに充てています。

普段の節約に加えて、「事前積立」の仕組みを作っているからです。


クレジットカードの優待、ポイントが大活躍

 

ご存知の通り、クレジットカード利用でポイントを貯めることができますが、

ホテル系のクレジットカードを持っている人は、意外と少ないんじゃないでしょうか。

一例ですが、「Marriott」系列のホテル優待が受けられるSPGカードがあります。

これは、年会費が30,000円(税別)と高額ですが、

1年保持すれば、一定のランクが付いているホテルに1泊無料宿泊ができるカードです。

それに加え、通常のカード決済で貯められるポイントも宿泊に充当できます。

このカードで、我が家は毎年ディズニーリゾートへ1泊し、

かつ、来年のハワイ旅行では貯めたポイントを放出し、5泊分無料で宿泊する予定です。

 

ポイントサイト×「マイルレバレッジ」を活用

 

「ポイントサイト」をご存知でしょうか。

ハピタスやモッピー、ポイントタウンやちょびリッチなど、

世の中には多数のポイントサイトがあります。

通販や旅行、母の日のようなイベントなどをサイトを通じて決済すると、

数%のポイントが付与されるお得な仕組みがあります。

その他、クレジットカードの発行や、飲食店モニターなどでは

1件5,000円~10,000円などの大型案件があります。

これを単純に換金するのではなく、マイルへ変換することで、

より高額のサービスを受けることができます。

その他、楽天ポイントをレンタカーに使ったりと、

旅行のような大型出費に対し、コツコツと事前積立をすることは費用対効果の高いものとなります。

 

手順6.世の中には1つだけ、「ノーリスク、ハイリターンの仕組み」が存在する

 

あなたは1年間に、どんな税金を、いくら払っているかご存知でしょうか。

マイホーム、マイカーを所有するサラリーマン、サラリーウーマンを例に挙げると、

社会保険料 ②所得税 ③住民税 ④固定資産税(住宅&車) ⑤消費税 ⑥特別復興税 を負担しています。

もちろん、厚生年金保険などは老後に支給される年金や、もしもの時の保険の役割をしますが、

「節税」によって受けられる恩恵があることは、ノーリスクで受けられるものなので、忘れない方がいいと思います。

 

6‐1 ふるさと納税をやってみる

 

ご存知の方も多いかと思いますが、2,000円の自己負担で、

寄付金の控除枠を使い、各地の返礼品をもらえる最もメジャーな方法です。

概ね30%程度が返礼率だったりしますが、場合によっては付加ポイントやAmazonギフト兼がもらえたりします。

注意事項は以下3点です。

・自分の寄付金控除額を把握しておく(限度額以上の寄付は、控除対象となりませんので持ち出しです)

・寄付する自治体の数を制限する(ワンストップ特例を使うのであれば5つの自治体まで。確定申告もおススメです)

ふるさと納税は先にキャッシュが出ていく制度であることを認識しておく(次年度に税金が控除される仕組み)


6‐2 個人型確定拠出年金

 

iDeCo(イデコ)と言われる老後資金用積立口座です。

ざっくり言うと、将来の貯蓄用口座を作り、お金を入れると税金が戻ってきますし、

口座の中で運用して収益が発生しても、収益は非課税扱いになります(通常の投信は約20%程度引かれます)

ただ、口座管理手数料が引かれるため、毎月の積立額は大きい方が良いです。

運用も、株1本ではなく、バランス型のような分散投資を心がけましょう。

この2つは、毎年恒常的に実行できて、税控除額も大きいことから

自分が取り組めるものからやってみましょう。


手順7.上級者は、「お金に働いてもらう」ことも考えよう。


最後に、あなたが手を動かすのではなく、

あなたが貯めたお金に働いてもらいましょう。

「人類最大の発明は複利効果」とアインシュタインが説いたように、

数%の投資利回りだったとしても、毎年コツコツと続けていけば、

相当な量のキャッシュが貯まります。

若いうちであれば、月に5,000円~10,000円でも良いので投資に回しましょう。

その為には、定期預金積立や積立投資など、毎月一定額を強制的に貯蓄や投資に回すことを

おススメします。

 

あと、不動産投資はおススメできません。話があったら全力で断りましょう!

私は宅建士の資格を保持し、自用のマンションを賃貸することとなり、

なんちゃってマンション投資をやってます。

金利0.7%、家賃20万円としても、儲かる商売ではありません。

むしろ、プロ投資家の「カモ」にされる案件ばかりが出回っていることに対し、とても違和感を覚えています。


話が長くなりました。できる所からでいいし、立ち止まってもいい。

何度でも振り返って、少しずつ、「経済的自由」を手に入れるヒントになれればと思います。