なんで勉強しなきゃいけないの?と言われて気づいたこと
子供に言われた訳ではありません。昔自分が思っていたことでした。
5歳の娘が6時40分には起きてきて、7時にはテレビをつけて、
それを機に2歳の娘が起きてきます。
たいていは子供向けのバライティーだったり、アニメだったりしますが
休日の朝15分だけ放送していた(4月は初旬の平日でした)「子どものための哲学」に登場する、Qくんとチッチ。これが独特で面白い。
タイトルのことばだけでなく、「なんで~なの?」という素朴な疑問を呈するQくんに対し、
ガッツ石松さん扮する「チッチ」がさらに聞き返します。
「なんで、勉強したくないと思ったの?」
「なんで、勉強が嫌いなの?」
「なんで、つまらないの?」
「なんで、役に立たないと思うの?」
と、Qくんが勉強が嫌いな理由を掘り下げます。
ひとしきり回答が返ってきたところで、
「じゃあ、なんで、大人は勉強しなさいっていうんだろう?」
「勉強なんてしなきゃいいのに、なんで勉強してるの?」
と言って、嫌いなのに勉強しているQくんに、勉強することの意味を問います。
その後、いろんな子供たちの「勉強をする理由」インタビューが出てきて、
子どもたちが、自分たちの言葉で、勉強をする理由を語ります。
もちろん、番組的にオチも作っていますが、
このやり取りを見て、親として考えてしまうのとがあります。
子どものシンプルな疑問に対しては、
その疑問に1つ1つ、噛み締めながら答える必要があると思います。
しかし、現実は常に親である自分の答えを出そうとして、
答えをさっさと教えてしまう(答えを急いでしまう)親に、
自分はなってしまったんじゃないかと思います。
一つ一つ、丁寧に子供に問いかけていけば、もっと、勉強することの意味を、
子ども自身が考えて、咀嚼して、納得するんじゃないかと思いますが、
そんな10分~15分の時間を惜しんでまで、子供達に親の論理、あるいは自分のエゴを
押し付けているような気がしました。
押し付けることと、押し付けられることは、
言葉では近いはずですが、その距離は遠いと感じる番組でした。
Deep thinking
一歩引くことで
ちょっと待つだけで
得られるものは大きいと思います。