大人の心にナツを送ろう①~桐島、部活やめるってよ~
子供の頃、読書感想文なるものが大嫌いでした。
小学生の時は、夏休み最終日になって読む本を決め、
中学生になると、「通信簿に影響がある」と脅されても、敢えてのスルー。
高校になると知恵が働き、成績のいい友達を500円で買収し代筆を依頼。
それが見事に、学校の推奨感想文に入選。(友人が自分で書いたものは落ちました)
あの夏の日を、覚えているだろうか?
ただただ暑い、だらけた日常を。
毎日のように、部活で汗だくのTシャツを絞った日々を。
駐輪場に自転車をとめた時、好きな異性の自転車があってテンションが上がった日を。
昔も今も、照りつける太陽は変わっていない。
変わってしまったのは僕らの方。
心も身体も、オトナになってしまった自分。
意味もなく、全力で自転車を漕ぐこともなければ、
ハイカロリーなお菓子や、カップ麺を貪ることもない。
ただただ、家事に育児に仕事にと、忙しい毎日を送っている。
そんな、オトナになった自分に、昔の自分を思い出させてくれた本がありました。
集英社が出している「桐島、部活やめるってよ。」
映画にもなった有名な小説ですが、
性別も、個性も違う高校生の気持ちを描くストーリー。
パラパラめくるだけで、「昔の自分は何を思っていたのだろう?」という思いがこみ上げます。
ほぼ忘れてしまった記憶から、かつての自分、かつての友人と出会える本だと思います。
高校生時代なんて、いったい何年前の話なんでしょうか。
思い出せない方には、ぜひ読んでほしい1冊です。
とても印象的な文章の引用を1つ。
~未来はどこまでも広がっている
違う、出発点から動いていないからそう見えるだけだ~
※「桐島、部活やめるってよ」はナツイチ2018にはエントリーされていませんが、過去されてました。