ツマラナイ夏の日に、オススメしたい映画は「ピンポン」
毎日殺人的な暑さが続き、
我が家ではリビングのエアコンが5日連続運転の疲労でダウン。。
隣の子供部屋にあるエアコンをガンガンにかけて堪えてますが、
どこまでこのエアコンが頑張ってくれるか正直怖いです。
そんなヤバい夏の日にお勧めしたい映画「ピンポン」。
アマゾンプライムで毎年、夏がくる度に見ている映画でもあります。
卓球男子高校生の夏を舞台にしたストーリーで、漫画を実写化したものですが、
窪塚洋介が演じる主人公のペコはもちろん、
主人公を取り巻く、登場人物のキャラ作りがまた秀逸です。
始まりは、主人公が橋から河にダイブする所から。
最初のシーンは、主人公が橋の上から河を見下ろしている所から始まります。
そこに警官が現れ、勇気付けようと声援を送りますが、
逆に弾みをつけてしまい、主人公は思いっきり河にダイブします。
実はこのシーン、卓球の神童としてもてはやされ、
だらけきっていた主人公が、大きく変わるきっかけとなった大変重要なシーン。
ストーリーの途中のワンカットですが、
視聴者の肝を抜きにくる所からスタートします。
本編は、高校生という印象からは真逆で複雑な人間関係。
高校生というと、大人から見れば単純で、
男子なんか馬鹿ばかりやってると思ってもらっても問題ないと思います 笑
しかし、そんな馬鹿でも苦悩や敗北の連続で、挫折を味わいます。
窪塚洋介が演じる闊達な少年「ペコ」と、
才能があるのに相手に勝ちを譲ってしまう幼なじみの「スマイル」。
そして、同じ幼なじみでも、才能がなく足掻くことしかできなかった「アクマ」。
3人の関係は変化し続け、主人公に挫折すら与えますが、最後には堕落しきっていたペコの才能を呼び覚まします。
真夏の空の下、高校生男子が全力でぶつかる小気味良い映画。
スポーツ一辺倒とか、笑いばかりの話ではなく、
人間の才能とか、努力とか、境遇というものを
一度、ニュートラルに考え直させてくれる映画でした。
30歳も越えれば、自分と同じような人たちはいても、
それぞれの歩んできた道はバラバラです。
学歴も、仕事も、恋愛も。
家族がいたり、独身だったり、家族がいたけど、今は独身だったりします。
それぞれが歩んだ道が長ければ長いほど、
人は打算を覚え、リスクを恐れます。
もっとシンプルに、もっとオモシロクしよう。
せっかくの夏を楽しむために、
かつて、夏の太陽に向かって大声を上げていた自分に
会いに行ってはいかがでしょうか?